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マンションや一戸建て、土地などを早く売りたい場合は、不動産買取を利用するのがおすすめです。

仲介による不動産売却は時間がかかりますが、不動産買取であれば最短5日で売却することが可能です。

一方、不動産の買取価格は仲介よりも安くなります。

不動産買取を利用する場合は、メリットとデメリットを理解した上で依頼しましょう。

1.不動産買取とは?仲介との違いについて

不動産買取とは、不動産会社が所有者から直接不動産を買い取ることです。
不動産会社は、買取価格や引き渡し方法について所有者と交渉します。
そして、買取条件が合意すれば、所有者の不動産が購入します。
買取をした不動産は、不動産会社がリフォームやリノベーションして不動産の価値を高めて売却したり、老朽化した建物を撤去して更地にして分譲地として販売します。

2.買取は「即時買取」と「買取保証」の2種類がある

不動産会社が不動産をすぐに買い取ってくれる「即時買取」と、一定期間内に不動産が売れなかった場合に買取会社が買い取ってくれる「買取保証」の2種類の方法です。一般的に購入とはこの「即時買取」を指します。

3.不動産買取のメリット

3-1.短期間で換金できる

不動産買取の最大のメリットは、短期間で現金化できることです。
仲介の場合、一般的には物件を売りに出してから買主が見つかるまでに3ヶ月~半年程度かかります。

一方で、買取の流れはとても簡単です。
まず不動産会社が査定を行い、その価格に納得できれば売買契約を締結して引き渡します。
早ければ5日、最長1ヶ月程度の短期間での売却が可能です。

3-2.仲介手数料はかからない

不動産買取の場合、仲介業者が入らないので仲介手数料はかかりません。
不動産仲介の場合、契約成立後、物件価格(400万円超の場合)に応じて仲介手数料(成約金額×3%+6万円)を不動産会社に支払う必要があります。

ただし、不動産買取には仲介手数料はかからないが、売却に伴うその他の費用は支払わなければなりません。

3-3.建物の契約不適合責任が免除

不動産購入においては、売主が契約不適合責任から免除されることが一般的であり、不動産会社に売却することでリスクを業者が引き受けてくれます。
買取ではそれを負わずに済むため、築年数が古いなど欠陥が生じるリスクが高い場合は買取が大きなメリットを持ちます。
分譲マンションに比べて売却後のトラブルが多いことで知られる戸建て住宅に関しては、大きなメリットとなるでしょう。

3-4.近所の人に知られずに売却できる

不動産買取を利用すると、周囲の住民や友人、家族、親族に知られずに不動産を売却することが可能です。
不動産売却の仲介を依頼すると、自己所有の不動産が不動産情報サイトに掲載されたり、物件見学会が開催されたりして、近所の人や知人に売却活動をしていることが知られる可能性があります。
広告を掲載せず、短期間に売却できる不動産買取は、とても秘匿性の高い売却方法と言えるでしょう。

3-5.売れにくい不動産も買取の対象となる

不動産買取は仲介では売却が難しい不動産も売却できるというメリットもあります。
大手不動産会社はよほど条件が良くないと買い取ってくれないことが多いのですが、不動産買取を専門とする会社の中には、仲介では売却が難しい物件でも買い取ってくれるところがあります。
また、傷んでいる物件や築年数がかなり経っている物件など、仲介で売却するのが難しい物件については、一度買取会社に相談してみるのも一つの手です。
ただし、仲介による売却が難しい物件は買取を断る不動産会社も多いため、粘り強く交渉することが大切です。

3-6.内覧の準備がいらない

アパートやマンションを借りる前に下見をした経験がありませんか。
それと同様に「仲介」の場合も内見後に購入するのが一般的です。
不動産は一生に一度の買い物と言われる大きな出費です。
内見せずに購入する人はほとんどいません。そのため、買主との契約が成立するまでは、多くの購入希望者が物件の内見に来ます。内覧は土曜日と日曜日に集中し、3カ月近く続きます。
一方、「買取」の場合、不動産会社は物件の内見を1回だけ行うため、内見によるストレス負担は軽減されます。
冒頭で説明したように早期現金化を希望される方の場合は、こうした内見などの対応に時間をとれないケースも多く、不動産買取を選択する人も多いです。

4.不動産買取のデメリット

4-1.仲介よりも売却価格が安くなる

「買取」は「仲介」よりも売却価格が安くなります。
これが買取の最大のデメリットです。
「仲介」の場合、様々な広告媒体を活用しながら幅広く購入希望を探しますので、最も条件的に購入希望者に売却することが可能です。
また、仲介業者の場合は買主が住むための購入がほとんどなので、購入後にリフォームするかどうかは買主の判断になります。
一方、「買取」の場合は、売主から買い取った物件をリフォームやリノベーションして付加価値をつけて再販売します。
そのため、一般的には相場の70~80%の価格になることが多いです。売却価格は相場より安くなってしまうので、価格は多少安くなってもいいから早く売りたいという方に向いている方法です。

4-2.買取条件が悪いときもある

仲介で売れない物件や瑕疵が多い物件、解体が必要な物件などは買取条件が悪くなります。
物件によっては大手不動産会社が買い取ってくれない場合もあります。
物件の状態が良ければ仲介相場より10~20%程度しか安くなりませんが、状態が悪ければ仲介相場より50%以上安くなる場合もあります。

5.不動産買取に向いている人

不動産買取は次のような方に向いています。

・早く売却しなければならない
・借金返済のために現金が必要
・周囲に知られずに売却したい
・財産分与や遺産分割を目的に売却する
・売却中や売却後の手間を軽減したい
・仲介の売却では購入者が現れなかった



6.不動産買取に向いている不動産

不動産買取に適した不動産の主な種類は以下の通りです。
・仲介で売れなかった
・築年数が古い
・立地条件が悪い
・過去に事故があった

7.まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました!

不動産買取の最大のメリットは、不動産の売却を決めてから不動産売買契約を締結し、代金を受け取るまでの期間が非常に短く、売却のスケジュールを立てやすいことです。

ただし、多額の住宅ローン残債がある場合や、買主を見つけてできるだけ高く売りたい場合には、一般的な不動産仲介で売却活動を行った方が良い場合もあります。

ここで解説した不動産買取のメリット・デメリットを十分にご理解いただいた上で、自分に合った不動産売却方法を検討してください。